占い徒然草#006

「占い師」という職業

未来を予測する職業、「占い師」。

よい未来を歩みたい、創りたい。
将来の生活が、なんとなく不安。
人は誰しも「未来」に対して関心を持ちます。
未来へのポジティブな興味もあれば、「将来(未来)」への心配もあるでしょう。
明るい希望であれ漠とした不安であれ、誰の心にも未来への関心がある限り、未来を予測する唯一無二の「占い師」という職業はなくならないと感じています。
実際「占い師」は、何千年も前から「吉凶を占う」ことで国の行く末までも決めてきた歴史があります。
したがって今後も「占い師」という職業が突然すぐになくなることは考えづらい気がします。

「占い師」という職業の魅力とは。

「占い師」の魅力は何といっても「未来の予想を立てる」ことにあります。 個人鑑定でその人の未来を予測することはもちろん、景気や時事ネタなどの社会情勢の予想を立てることもまた魅力です。
未来の方向性を想像しながら鑑定すること、これはなにごとにも変えられない魅力です。
この魅力は、気象予報士さんやさまざまなアナリストさんなど、専門知識で将来を予測する人が情報発信をする魅力と変わらないものだと信じています。
「予測を『伝える』ことによって危険を回避し、良い方向に進めるよう役立ててもらいたい」
という想いから発信する点で同じだからです。

「占い師」としてのモットーとは。

私は対面鑑定の時、鑑定依頼者さんには絶対に「明るく帰ってもらう」ことをモットーにしてきました。
依頼者さんが占い部屋に入って来るときは「背中が丸まった」猫背の人が多いのです。
そんな依頼者さんが鑑定後、笑顔になって「背筋が伸びた状態」で帰っていく後ろ姿を見ると、本当に嬉しく感じるものです。
人は不安や悩みを抱えていると不思議と背中が丸まり溜息をつきやすくなりますが、自分の未来に光が射すと「明るく」なると同時に、自然と背筋も伸び活力が湧いてくるのです。
逆説的にいうと、未来への希望があれば、人は明るく生きていけるということです。
未来の希望を伝え、その希望が現実となった後々に「喜ばれる」仕事、それが「占い師」という職業だと信じています。
が、それはすなわち、依頼者さんに喜んでもらうためには「時の経過」が必要であることを意味します。

「占い師」に「時の経過」が必要である理由。

30年以上「占い」に関わってきたことを考えると、私が対応した総鑑定者数は1万人以上にはなるでしょう。
実際にひとりひとりの依頼者さんをカウントしたわけではありません。
少なく見積もって「1万人は超えているかな?」という、ザックリした数字です。
このような大まかな数字になる理由は、すべての依頼者さんやその鑑定内容を覚えているわけではないからです。
ただ、依頼者さんにとっては「形」に残す私の「占い」が印象に残っているようで、時が流れるにつれて喜びのコメントをいただけるようになることが分かりました。
たとえばお子さんを鑑定して、そのお子さんに秘められた才能をお伝えするようなときには必ず、親御さんにお願いすることがあります。
「(鑑定でお伝えした)その才能を伸ばすために、お子さんご自身が『習いたい』とおっしゃるときには、たとえ家計的には苦しくとも頑張って習い事をさせてあげてください」と。
年月を経て、やがてお子さんの才能が開花し、うれしいご報告が来ることがあります。
「今は(占っていただいた)そのお仕事をしています」
そこには、他の職業では得られがたい感動があります。
そして、この喜びを得るには必然的に「時の経過」が必要になります。

「占い師」という職業の「やりがい」。

「占い師」という職業のやりがいについて、私の想うことを書かせていただきます。
どの職業にもやりがいが存在するように、「占い師」という職業にもそれはあります。
もちろん、占い師さんによってやりがいはそれぞれ違うところもあるでしょう。
私にとってのそれは、「人に必要とされ、人の幸せにつなげられること」です。
「占い師」という資格はなくとも、専門的な知識によって周囲の人から頼られ、必要とされること。
そして必要とされたことが結果として鑑定依頼者さんの「幸せ」につながること。
そのあかつきに「やりがい」は実感できるのだと、そう信じています。
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