占い徒然草#003

なぜ、占い結果を形に残すことに‶こだわる″のか?

鑑定結果を‶形″に残す意味とは。

私は昔から、占い結果を‶形″にして鑑定依頼者さんにお渡しすることにこだわってまいりました。
理由はシンプルで「鑑定依頼者さんが将来人生の岐路に立った時、鑑定結果をもう一度見てもらって、活力と勇気を持って人生の荒波に立ち向かっていただきたい」という想いがあるからです。
さらに、(対面鑑定の時は口頭でお伝えしますが)重要な時期や予測される未来のできごとをできるだけメモに記載し、鑑定後にお渡しするように心掛けてまいりました。
占い結果を‶形″にして鑑定依頼者さんにお渡しすることは、鑑定依頼者さんと占い師さんの双方にとってメリットがあると信じています。
「以前に占ってもらった経験はあるが鑑定結果を覚えていない」
「結婚の時期を言われて『26歳・27歳』と具体的な年齢は覚えているが、その他は覚えていない」
このようなことを鑑定依頼者さんからよくうかがいます。 時間が経過すると鑑定結果として聞いたことが曖昧になり、印象深い言葉だけしか覚えていない、とおっしゃるのです。
せっかくお金を払って受けた占いサービスなのに、それでは鑑定依頼者さんにとってもったいない。
そこで、占い結果を‶形″にして鑑定依頼者さんにお渡しすることで、何度も読みかえすことができるようにしました。
必要な時に読み返せば、そこから危機を回避し未来を良くするためのヒントが得られると考えています。
また‶形″に残すことで占い師さんは「占い」への責任感を持つようになり、より依頼者さんに寄り添った良い選択肢を提案することができると思っています。
それは占い師さん個人のサービスの向上に繋がるだけでなく、占いサービスそのものの信頼を高めることにもなるでしょう。

「占い」サービスへの信頼性。

周知のとおり占いサービスとは、未来を予測するツールの「占い」を使って鑑定依頼者を占うことですが、「占い」への信頼や信用が増せば、「占い」が違う業界とコラボしたり、進化した「占いサービス」が誕生したりすることになると私は考えています。
「占い」サービスについて‶何を提供するサービスか?″は皆さんご存じのとおりです。
ただ、利用者がまだまだ少ないという現実があります。
その状況を変えるには「占い」に対する社会的信頼や信用が必要になってくるのではないでしょうか。
利用者を増やしていくには、ひとつには「占い」の良さを理解してもらうことが重要でしょう。
では利用者が増えた後、「占い」への信用や信頼を上げるにはどうしたらよいでしょうか?
それには、時間の経過とともに実用性をより認知していただけるような「占い」を活用していただくことではないかと私は考えます。 まさに「ローマは一日にして成らず」で、長い期間の努力により、利用者を含め世間の信用を得るという大願を成就できるのです。
かくいう私も「占い」と関わって30年以上経ちましたが、私自身はもともと、「占い」サービスの一環として占い結果を‶形″に残して渡すサービスをしてまいりました。
そして「時間の経過」が、このやり方が正解なのだという示唆を与えてくれたのです。
その示唆は時を経た依頼者さんの口から直接もたらされました。
鑑定結果を‶形″にして渡してから10年、20年の時がたつにつれ、より「占い」が依頼者さんに有益なものとなり、喜んでもらえていることを伝えられたのです。
占い結果を渡した最初の時点では予想だにしなかった感動です。
10年、20年と時が経過したからこそ聞くことができた、依頼者さんの喜びの声の数々。
子供の成長時に再度読みなおして「子供の才能を開花させる指針になった」。
離婚の危機の時に再度読み返して「離婚せず今も夫婦で幸せに暮らしている」。
運勢バイオリズムを再度読み返して「その時期に注意した結果、悪いことが有っても乗り越えられた」。 等々…。
信頼をいただくための手段として、占い結果を‶形″にすることの重要性をまざまざと認識しました。

「占い」の未来!

「未来のできごとが事前に分かっていれば…」といちどは考えたことはありませんか?
実際、今の世の中のさまざまな現実は、ひと昔前ならSFのような‶空想の世界″でしかありえないものばかりです。
50年以上前に連載がスタートした、「ドラえもん」の中で描かれる‶空想の世界″。
そこから現在へいたる時間の経過は、作中で描かれたいくつかのアイテムや架空の社会背景を「現実に在る」ものへと変えました。
さらに‶ウイルス感染″で世界がパニックになる映画のような世界が、新型コロナウイルスで現実にもたらされたという事実… このように、時代は大きく変化しています。
だからこそ「占い」も時代の変化と共に役割を変えることが必要ですし、いつまでも「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言われているようでは「占い」全体の信頼を勝ち取るには厳しいと考えています。
日常生活において真剣に「占い」を取り入れ、そこから未来に起こり得るできごとのヒントを導き出し、結果として幸せな人生を送れたなら、そのときこそ「占い」は最高の存在意義を得たことになるのです。
‶人生を良くしたい″と願う人が「占い」を有効活用する。
そんな未来がいつか来ることを、私は信じています。
上部へスクロール